新たに洗濯機を買い替えようと思った時、昔からあるタテ型か今流行のドラム式かで迷うと思います。
今回は過去にどちらも使用してきた経験を活かしてドラム式洗濯機とタテ型洗濯機のメリットデメリットを紹介していきます。
ドラム式洗濯機 vs タテ型洗濯機 比較一覧表
それぞれの特徴を表にまとめました。
洗濯・脱水容量についてはPanasonic製のものを例にあげていますが他のメーカーも大差はありませんでした。
ドラム式洗濯機 | タテ型洗濯機 | 備考 | |
---|---|---|---|
価格 | 高い | 安い | 同じ洗濯容量で6万程度差がある |
洗い方 | たたき洗い+ もみ洗い | もみ洗い | 洗浄力に差はない(Panasonic曰く) |
サイズ | 大きい | 小さい | ドラム式は横幅が大きくなりがち |
洗濯・脱水容量 | 10kg~12kg | 5kg~12kg | |
生地へのダメージ | 少ない | 多い | タテ型は絡みがやや多い |
節水性 | 69L (10kg洗濯時) | 110L (10kg洗濯時) | 数値はあくまでも1例だが傾向としてはドラム式の方が節水 |
乾燥機能 | あり | ある製品もあるが苦手 | ドラム式とタテ型の乾燥機能は別物 |
乾燥機能の差がすべてで その他はおまけ
ドラム式洗濯機とタテ型洗濯機の差を一覧にまとめはしましたが、結局のところこの二つの差は乾燥機能です。その他はおまけでしかありません。
ドラム式洗濯機は“洗濯機能付き乾燥機”と言われるように、その形は乾燥機能に適したものになっています。
・洗濯物が取り出しやすい
・たたき洗いにより節水性が向上
これらはその副産物でしかありません。
一方でタテ型洗濯機はもちろん洗濯機です。
乾燥機能が付いているものも最近は増えてきましたがあくまで洗濯機に乾燥機能をつけたものであり、その乾燥能力はドラム式洗濯機と一線を画します。
(安価なものだと脱水運転を数時間し続けるだけのモードを乾燥機能と言っているものもあります)
ドラム式はヒートポンプ乾燥方式、タテ型はヒーター乾燥方式
ドラム式とタテ型では乾燥能力が違うと書きましたが、そもそも乾燥方式が異なります。
ドラム式の多くで採用されているのが“ヒートポンプ乾燥方式”というもので
タテ型の乾燥方式は“ヒーター乾燥方式”です。
ドラム式で安価なものだとヒーター乾燥方式のものもありますが、逆にタテ型でヒートポンプ乾燥方式というものは見たことがありません。
ではこの2つの乾燥方式の差をまた比較していきましょう。
ヒートポンプ乾燥方式 | ヒーター乾燥方式 | |
---|---|---|
乾燥方式 | ヒートポンプで空気を除湿し外に排水 乾いた空気で衣類を乾燥 | ドライヤーのような熱風を衣類にあてて乾燥 |
衣類の痛み | 痛み・縮みが起きにくい | 痛み・縮みが起きやすい |
電気代 | 安い | 高い |
洗濯機本体価格 | 高く | 安い |
やはりあらゆる面でヒートポンプ乾燥方式の方が優れているといえます。
そしてこのヒートポンプ乾燥方式の優位性がそのままドラム式洗濯機の優位性になっています。
ここで注意が必要なのが、ここでいっているドラム式洗濯機とはあくまでもヒートポンプ乾燥方式のドラム式洗濯機のことです。
前述したように、中にはヒーター乾燥方式のドラム式洗濯機もあります。しかしそれではドラム式洗濯機を選んだ恩恵があまり受けられないと思うので、選ぶなら予算を増やしてヒートポンプ乾燥方式の方にするか、さらに予算を減らしてタテ型洗濯機にするかどちらかにした方がよいと思います。
ドラム式はその大きさがデメリット
ドラム式はその形故に大きくなりがちで洗濯容量が10kg以上しかないという点がデメリットになってきます。
10kgというと一人暮らしでは多い量ですし、またそれ以上に価格が高くなります。
よって二人以上の家族や、一人でも洗濯量が多いという方の方がより有意義に使用できると思います。
搬入と設置が出来るかを要確認
ドラム式はタテ型に比べて横幅が大きくなります。
横幅が大きくなると問題になるのが搬入と設置です。
タテ型の場合はあまりないですが、特に一人暮らし用の賃貸の場合は洗濯機を設置するスペースが小さいことが多いですし、搬入までの経路が狭くて通れないこともたまにあります。
どんなによい製品も設置出来なければ使用出来ず、なんの役にも立ちません。
詳しいサイズは製品カタログに搬入と設置に必要な幅が書いてありますので自分で測定することで確認は出来ます。
ちなみに我が家は事前に測定して確認して購入したにも関わらず、搬入の際に通れないと断られて買いなおした経験がありますので、もし不安があれば業者に自宅の下見に来てもらうことで、確実に搬入設置が出来る製品を購入することが出来ます。
この時の搬入トラブルの話についてはまた別記事にまとめる予定です。
設置は出来るが搬入路が狭いというケースの場合はクレーン搬入という手も
洗濯機設置スペースは問題ないが、階段が狭くて運べないというケースの場合はクレーン搬入という手もあります。しかしこの場合予算もかかりますし時間もかかりますのでそこまでして購入することはあまりおすすめはしません。
小さい子供がいる家庭がドラム式を使用する場合は注意が必要
子供がドラム式洗濯機に閉じ込められて死亡したという事故が2018年にありました。
小さな子供がいる家庭でのドラム式洗濯機の使用は十分に気をつける必要があります。
ドラム式洗濯機ではほどんどの製品にチャイルドロック機能というもの付いていますので、洗濯機を使用している時ももそれ以外の時もこのチャイルドロック機能を使用する、また洗濯機に近づけさせないように気を付けるなどの対策をしっかりとっておくことが必要になります。
洗濯機の種類は乾燥機能の要否で決めればよい
ではどのような人がドラム式洗濯機がよくて、どのような人がタテ型洗濯機がよいか。
まとめると以下のようになります。
ドラム式洗濯機が向いている人
- ドラム式洗濯機が搬入設置出来る広さがある
- 洗濯量がある程度ある
- 乾燥機能を使いたい
タテ型洗濯機が向いている人
- 予算をあまりかけられない
- 一人暮らしで洗濯量が少ない
- 乾燥機能はほどんど使う予定がない
色々書きましたが、結局のところ“乾燥機能の要否”で決めてしまえばよいと思います。
その上で搬入・設置が出来る製品を選んでいく。設置できるドラム式洗濯機がなければ諦めてタテ型洗濯機を購入する、という流れが最もよい流れだと思います。
ちなみに我が家で実際に購入したドラム式洗濯機のレビュー記事を上げましたのでこちらも合わせて見ていただければと思います。
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