楽譜・音楽

楽譜(PDF等)を「楽譜スキャナー」を使って音源化する方法解説!譜読み・音取りに便利

楽譜とCD 楽譜・音楽

今回は楽譜を音源化する方法について紹介していきます。

アンサンブルや合奏曲、合唱曲における内声部は原曲を聞いてもよく自分のパートがどんなリズムと音程で動いているか分からないということが少なからずあります。
またミュージカルや歌謡曲のハモリパートなどもよほど耳がよくなければ原曲から音程を取るのは容易ではありません。

もし自分のパート部分だけを音源化出来たらと考えたことはありませんか?

楽譜を音源化することで
・曲を覚える
・音程を確認しながら練習する

⇒譜読みのスピードが抜群に上がる
といったメリットがあります。

今回はそんな楽譜の音源化について紹介していきます。

楽譜は紙でもよいですがPDFならより高精度で取り込みが出来ます。

1. 楽譜の取り込みをIPhoneアプリ「楽譜スキャナー」で

楽譜の取り込みはアプリ「楽譜スキャナー」使用します。
楽譜スキャナーはIPhone/iPad用の有料アプリで価格は480円です。
(androidにはありません、すみません、、、、)

楽譜スキャナーアプリ

「楽譜スキャナー」からは

・カメラで直接スキャン
・PDFをインポート

のいずれかから楽譜を取り込むことが出来ます。
楽譜の取り込みは色々試しましたがこれが一番使い勝手がよかったです。

IPhoneアプリ 楽譜スキャナー↓

‎楽譜スキャナー - Sheet Music Scanner
‎内蔵カメラを使用して印刷された楽譜をスキャンして演奏します。 おもしろそうな楽譜が実際にはどんな音を奏でるのだろうと思ったことがおありですか? 楽譜スキャナーで簡単に実行できます。 iPhone や iPad を楽譜に向けるとアプリが音符を演奏します。 楽器を選び、速度を選択してお楽しみください! 1回のご購入で...

1.1 取り込み方法

カメラでスキャンの場合は撮影するだけ。
PDFをインポートの場合は”インポート”ボタンを押下した後

楽譜スキャナーアプリ インポート01

この画面から”ブラウズ”を選択し、

楽譜スキャナーアプリ インポート

“このIPhone内”や”Google Drive” 、DropBox”内にあるPDFファイルを選択するだけです。

1.2 取り込んだデータを確認

保存出来たら画面下部の再生ボタンを押下することで即時再生出来ます。
この時、設定ボタンによって
・再生のテンポ
・基準ピッチ
・音色(ピアノ、ヴァイオリンなど)

の変更が可能。

この「楽譜スキャナー」のアプリのだけでもそれなりの精度で楽譜を音源化出来ますし、テンポやピッチ周波数の変更も出来るのでこのまま練習に使えます。
取り込んだ楽譜情報に問題が全くなければここで完了です。

しかしこのアプリには現時点で以下のような問題点が分かっています。

楽譜スキャナー 問題点

・3連符は非対応
・音部記号の変化(ヘ音記号⇒ト音記号等)は行の最初にしか更新されない
・調号の変化(ト長調⇒ト短調)は行の最初にしか更新されない
・装飾音符は非対応
・反復記号は非対応
・ダイナミクスは非対応
・ダブルシャープ、ダブルフラットは非対応


※ ただし、いずれも今後のアップデートで対応されていく可能性アリ

なので3連符があったり、音部記号や調号が次々に変わるような楽譜はこのアプリでは正確に読み込みが出来ないです。
そこでこれらを修正していく必要があります。

2. 取り込んだ楽譜をエクスポート

まず取り込んだ楽譜をエクスポートします。
様々な形式にエクスポート出来るのもこのアプリの大きなメリットです。

楽譜スキャナーアプリ エクスポート01

エクスポートするには、楽譜データを読み込んだ状態から上記のエクスポートボタンを押下し、

楽譜スキャナーアプリ エクスポート02


出力形式でxml形式を選択します。

エクスポート先はどこでもよいですが、データをパソコンに持っていきたいのでgoogleDriveやDropBoxにエクスポートすることを推奨します。

ちなみにこのxmlファイルはMusicXMLファイルといって、楽譜データ共有の用のフォーマットになっています。

インターネット上でインタラクティブな楽譜データをやりとりするには?
異なる楽譜作成ソフトのユーザーと共同作業するには?
MusicXMLがこれらを可能にします。
MusicXMLは、アプリケーション間でデータを共有したり、将来への資産としてデータをアーカイブするためにデザインされました。MusicXMLファイルは、Finaleを始めとして現在(そして将来)の数多くのアプリケーションで開くことができ、それらのアプリケーションの純正のファイル形式に変換して使用することが可能になります。
MP3ファイルが音楽データ共有の代名詞となったように、MusicXMLは楽譜データ共有のスタンダードとなりました。MusicXMLにより、特定のアプリケーションで作成されたデータは、他の製品を使用しているユーザーと相互にやり取りできるようになります。現在では240以上のアプリケーションがMusicXMLをサポートしています。
ぜひ、作成したデータをMusicXMLファイルへ保存して多くの方と共有してください。

https://www.musicxml.com/ja/ より

3. xmlファイルを編集する

xmlファイルをgoogleDriveやDropBox経由でWindowsパソコンに持ってきます。(もちろんusbケーブルで直接持ってきてもよいですが)

ここからはxmlファイルに保存されている楽譜情報を編集していきます。

視覚的に容易に編集する方法として、楽譜作成ソフトを使用します。
本記事では「Finale」(PRINTMUSIC版)を使用した方法を紹介しますが、別に「Finale」でなくともMusicXMLファイルが読み込める楽譜作成ソフトであればどれでも可能です。

無料のソフトでは「musescore」がおすすめです。

無料で使える楽譜作成ソフト | MuseScore
無料で使いやすい楽譜作成ソフトウェア「MuseScore」を使って、楽譜の「作成」「再生」「美しい印刷」を体験しましょう。Windows、Mac、Linuxに対応しています。

また、楽譜作成ソフトを使用しない方法として、テキストエディタで直接編集することも可能です。
こちらについては以下の記事がとても丁寧にまとめてあります。

3.1 xmlファイルを「finale」でインポートする

「finale」の場合、このような起動パネルから”MusicXMLのインポート”を選択するだけでxmlファイルを取り込めます。
先ほど持ってきたxmlファイルをこの手順で取り込みます。

この手順で「楽譜スキャナー」アプリで読み込んだ情報がそのまま「finale」のデータとして取り込まれます。

3.2 finaleで編集する

ここからは「finale」を使用して手で編集していくだけです。

3連符の修正や調号、音部記号の取りこぼしによる音程の修正も「Finale」に楽譜データとして取り込めれば容易に可能です。

「finale」の具体的な操作方法については本記事では割愛しますが、要望があればまた別途別記事にあげます。

4. オーディオファイルにエクスポートする

「finale」で編集したファイルは、そのままオーディオファイルにエクスポートすることが可能です。

Finale オーディオファイルエクスポート

メニューからこの項目を選択するだけです。
ちなみにテンポはプレイバック用のテンポでそのまま出力されます。
自分は原曲に近いテンポのものと練習用にテンポをとてもゆっくりにしたものの計2ファイルをここで出力しておきます。

5. 完成

オーディオファイルが出来れば作業は完了です。
後はスマートフォンに入れたりして音取りや譜読みなどの練習に自由に活かしてください。

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