今回はiPad Air3で使うために購入したロジクールのBluetoothキーボードK380を3ヶ月使用したのでレビューをしていきたいと思います。
iPad Air3用にロジクールのK380を選んだ理由
レビューを紹介する前に、数あるキーボードの中からロジクールK380を選んだ理由を紹介していきます。
条件としては
- 無線キーボードであること
- コンパクトであること(ただし、ケース一体型ではない)
- 安価であること
- キー配列は日本語(JIS)配列であること(ただし認識はUS配列でも可)
配列については、これまでUS配列のものを使ったことがなかったのでやはりエンターキーの大きい日本語配列のものを選びたいと考えました。
しかし、キーボード自体は日本語配列でもiPadとしてはUS配列として認識される様だったので、そこは妥協しました。
iPadで使う場合、JIS配列(日本語配列)キーボードも基本的にUS配列として認識される
前述した様にiPadに接続するキーボードは一部の例外を除いて、日本語配列キーボードを接続してもUS配列キーボードとして認識されます。
もちろん今回購入したK380も同様です。
こうなるとどのようなことになるのか
まず記号の半分近くが押したキーと別のものが出力されます。
以下に別の記号が出力されてしまうキーをまとめました。
以下にない記号は押した記号がそのまま出力されます。
日本語配列キーボードで押した記号 | 出力される記号 |
---|---|
“ | @ |
& | ^ |
‘ | & |
( | * |
) | ( |
= | _ |
^ | = |
~ | + |
| | <出力なし> |
@ | [ |
` | { |
[ | ] |
{ | } |
+ | : |
: | ‘ |
* | “ |
] | \ |
} | | |
_ | <出力なし> |
特にカギ括弧や丸括弧、そしてアットマークはよく使うのでこの微妙な差は慣れるまでは戸惑います。
そしてこれに加え、半角全角切り替えが左上のこのボタン

で出来ません。US配列と認識されている場合、このキーを押すと`が出ます。
ちなみにiosにおけるUS配列での全角半角の切り替えは、
「control」 + 「スペース」
ios11以降であれば
「Caps Lock」
で切り替えが可能です。
これら以外の文字の入力等はUS配列でも日本語配列でも違いはありません。
ちなみにiPadで日本語配列のまま使えるキーボードもある
とはいえ、日本語配列のまま使えるキーボードというのも中にはあります。
まずはApple純正のキーボードのうち、日本語対応となっているもの
iPad Air第3世代で使えるもので言うと、
Bluetoothではなく専用のコネクタで接続接続し、ケースとしても使えるSmartKeyboard
価格は18,480円
そして単体のキーボードでiPadとはBluetoothで接続するMagicKeyboard
価格は9,800円
どちらも純正だけあってなかなか高価な純正キーボードですが日本語配列にどうしてもこだわるならありかもしれません。
では純正以外に日本語配列対応のキーボードはないのかと言ったらありました。
それはエレコムのTK-FBP102というキーボードです。
このキーボードはサードパーティ製でありながら日本語配列入力に対応しているとのこと、それで価格は2,100円程度!
ただし、純正ではないので事前によく確認をした方が良さそうです。
本当に日本語配列に入力に対応しているかどうかは未確認です。
そして、ここで重要なのが
日本語配列に対応していても、Windowsで使うのとまったく同じように使えるわけではありません。
例えばファンクションキーなどはWindowsと同じようには使えませんし、ショートカットキーについてもWindowsのものがすべて使えるわけではありません。
ロジクール K380をiPad Air3用に選んだ理由
ロジクールのK380の特徴としては以下
- 価格が安い
- コンパクトでiPadの機動性を損なわない
- ケース一体型ではない
- US配列と認識されても使えそうな印字
- デザインもいいリンク
日本語配列キーボードながら、前述したようにUS配列として認識されますが このキーボード、キーに日本語配列とUS配列どちらにも対応した印字があります

些細なことですがこれが結構効いてきました。
自分のようなUS配列を触ったことがない人間からしてみれば、どのどのキーを押せばどの記号が出るのかわからないものもあります、
そういう時、調べなくてもキーをみるだけで分かるので不便がかなり軽減されます。
ケース一体型が嫌だった理由
今回ケース一体型も考えたのですが、
ある程度ちゃんとしたキーボードが欲しい→ちゃんとしたものが常にケースについている状態だとキーボードを使わない時に邪魔になる→使うときだけ出せるように一体型ではないものにしよう
となりました。
ある程度ちゃんとした作りでありながらコンパクトで安価、さらにデザインも良かったということで本機に行きつきました。
ロジクール K380を実際に3ヶ月使った結果
外観について

これはホワイトですが、カラーはこれ以外にも
黒、青、赤、ピンクがあります。
サイズは、
- 高さ: 124mm
- 幅: 279mm
- 奥行き: 16mm
- 重量: 423g(電池を含む)


iPadよりもほんの少し横幅が広い程度で気に入っています。
フルサイズキーボードではないので
テンキーやPageUpキー、insertキーなどはありませんが
iPadではこれらのキーは使えませんし、サイズもiPadより一回り以上大きくなってしまうので使い勝手が悪くなります。
そういう意味でも、サイズ感がほんとぴったりでした。
キーのサイズは以下
- キーピッチ:18mm
- キーストローク:1.5mm
キーストロークは完全に好みですが、自分は個人的にかなりしっくりきます。
一般的なパソコン用パンタグラフキーボードと比べてほんの少し深いです。
キーピッチは18mmなので、パソコン用によくある19mmと比べると少し狭くなりますが、キーが丸型になっていることによりキーとの距離はスペック以上に感じます。
コンパクトキーボードながら打ち間違いは思っていた以上に少ないです。
とはいえ、もちろんデスクトップ用のフルサイズキーボードに慣れているので全く変わらない感覚とまではいえません。
ショートカットキーは使えるが、cmdキーとの組み合わせになる
iPadでもWindowsで使うようなキーボードショートカットが使えます。
iPadで使える主なショートカットは以下
ショートカットキー | 機能 |
---|---|
command + H | ホーム画面表示 |
command + スペースバー | 検索フィールドの表示 |
command + tab | Appの切り替え |
command + shift + 3 | スクリーンショット |
command + shift + 4 | スクリーンショットを撮って すぐマークアップ画面起動 |
command + option + D | ドックの表示 |
command + C | コピー |
command + V | 貼り付け |
command + X | 切り取り |
command + Z | 元に戻す(アンドゥ) |
ctrl + スペースバー | 日本語、英語、絵文字の切り替え |
アプリによって変わってきますが、上記のものは基本的にどのアプリでも使えます。
Windowsで慣れている人にとってはctrlキーではなくcmdキーというキーとの組み合わせになるので戸惑います。
もちろんK380にもcmdキーはあります。
しかし見てわかる様に位置が「C」や「V」と近く打ちにくいです。

何より癖でついctrlキーを使ってしまいます。
この件については解決方法がありました。
一部のキーは設定で役割を変更出来る
iPadの設定でctrlキーとcmdキーの役割を変更出来ることがわかりました。
- iPadの設定アプリを起動
- 一般→キーボードを選択
- ハードウェアキーボードを選択
- 装飾キーを選択
- Controlキーに対してCommandキーの機能を割り当てる
- Commandキーに対してControlキーの機能を割り当てる
こうすることで、「Ctrl」+「C」でコピーなど、Windowsで使っている用にショートカットキーが使えるようになりました。
このあたりはK380の機能ではなくiPadの機能なのでどのキーボードを接続しても同じように設定変更は可能です。
ちなみに機能を変更出来るのは装飾キーと言われる
- CapsLockキー
- Controlキー
- Optionキー(Windowsキー)
- Commandキー
のみです。その他の記号 などは変更出来ません。
K380は無変換キーで半角、変換かなキーで全角入力への切り替えが可能に
これはOSの機能ではなくキーボードの機能となります。
このキーボードでは、スペースの両サイドにある変換キーで半角全角を切り替えられるようになっています。
これが非常に便利
無変換キーを押下することで半角入力に
変換かなキーを押下することで全角入力に
それぞれ変更して出来ます。
前述したように、US配列下のiPadで入力を切り替えるには
- ctrlとスペースキーで切り替え
- CapsLockキーで切り替え
のいずれかで出来ますが、無変換、変換かなキーでの切り替えを最も使用しています。
K380の打鍵感は上々 数千円レベルではない
本キーボードは入力タイプがパンタグラフ方式となっております。
故に打鍵音は静かなのは予想通りだったのですが、
打鍵感が想像以上
正直、HPやDellのデスクトップパソコンに付属している純正キーボードも同じパンタグラフ方式なのですが、打鍵感が気持ちよくない。さらにキーの戻りも悪い。
今自分がパソコン用に使っているロジクールの無線キーボード。こちらはメンブレン式
マウスとセットで3000円ちょいで買えるので、手っ取り早くこれらを揃えるものとしてはおススメなのですが、
打つとベチベチしていて打鍵感が酷く安っぽいと感じます。
ストレスとまでは言いませんし打ちにくいこともありませんが、とにかく安っぽく感じます。(まぁキーボード本体価格1200円くらいなので実際安いのですが)
というか正直、このK380を使い出すまではそんなこと思わなかったのです。
でもK380を使い始めて、K275の安っぽさを知ってしまいました。
丸いキーは合理的で使いやすい キーボードとしての質は明
最初にこのキーボードを見た時、丸いキーであることに違和感を感じて避けてました。
というのも、キーが丸いキーボードを使ったことがないのでどのような使い心地になるか想像できなかったから。
結論から言うと何の問題もありませんでした。
まずこれは前述しましたが、キーが丸いことにより、キーとキーの間にスペースが確保できており、打ち間違いなどが発生しにくくなっています。
また全てのキーが同じではなく、
- 文字のキーは押しやすい様に少し凹形
- スペースやctrl,cmdキーは文字を打ち間違いがないように凸形
というようにその機能によって少しずつ形が変えられている。
誰にとってもこれが最適とまでは言い切れないが、小さいボディに対しキーを小さくすることなく並べられているという印象。この辺りはケースにおまけ程度でついているキーボードとは品質がまるで違います。
タイムラグについて
本製品のレビュー記事で、文字を打ってから出力されるまでにタイムラグがあったというのを読んだことがありますが、少なくともiPad で使った限りでは体感できるラグは全くありません。
まとめ iPadとの相性は抜群で、気になる点はあるが慣れで対処出来る
ロジクール K380はとにかくデザインがいい
これに加えてサイズ感がiPadにピッタリ、でありながら打鍵感もバカに出来ません。
前述した様にキーボードとしての品質を考えると3000円前後という価格帯は無茶苦茶コスパが高いです。
一方で、キー配列については、Mac,Windowsどちらでもある程度使えるようになっているので、特にWindowsでこの製品を使おうとは思いませんしお勧めもしません。
あくまでもiPad用として、文章を書くなら最適なキーボードと思いました。
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