2020年 春に発売されたIPhoneSE 第二世代。
Appleの廉価版スマホにあたる本製品、最新のCPUを積みながらIPhone史上最安値モデルということで、その売れ行きは好調。
多くのIPhoneユーザーの期待に応えた形になっています。
しかし、androidユーザーやそろそろIPhoneを卒業したいユーザーすべてのニーズに応えうるものであったかというと疑問。
加えて、google製の最新廉価版スマホ“Pixel 4a”の発売が2020年8月20日ということで、今買い替えるならどちらにすべきかを比較していこうと思います。
ちなみにPixel 4aについては現時点で判明してる噂を元に書いているのでその点は注意して読んでいただければと思います。
IPhone SE 第二世代に関する記事は以下にまとめてあります。
iPhone SEは買うべきか 待望の第二世代は4.7インチでデュアルsim搭載
ちなみにPixel3aについては以下
【Pixel3a】底値の今が買い時!Pixel3aは2020年でも十分に買う価値がある
ハードウェア面での比較
販売価格はほぼ同じ
IPhoneSE | Pixel 4a | |
---|---|---|
価格(税別) | 44,800円~ | 49,500円~(仮) |
Pixel 4aの方はまだ発表前なので正確な価格はわかりませんが、両者とも価格はほぼ同じになりそうです。
ちなみにどちらもストレージは最安の64GBモデルです。
同価格帯ということで、性能や機能で単純に比較していけばよさそうです。
画面サイズはIPhoneSEの方が小さい
IPhoneSE | Pixel 4a | |
---|---|---|
画面サイズ | 4.7インチ | 5.8インチ |
アスペクト比 | 16:9 | 19.5:9 |
本体サイズ | 138.4×67.3mm | 144.2×69.5mm |
IPhone SEの画面サイズは4.7インチ、アスペクト比16:9と、おそらく多くの人にとって馴染み深いものになっています。
このサイズ感はIPhone6/7/8と同じサイズなので、おそらく多くの人がそのサイズをイメージ出来るのではないでしょうか。
一方でPixel 4aの方はこれよりも大きく5.8インチ。
これは平均的な成人男性の手で持った時、片手では左上に指が届かないようなサイズ感です。
またこれは賛否分かれるところですが、アスペクト比がPixel 4aの方は19.5:9になっており、IPhoneより比率的にも縦長です。
一般的にYoutubeなどの動画は16:9で作られていますので、これを見た場合は上下に少し余白が出来ることになります。
ちなみにホーム画面やブラウザ、ゲーム画面などは画面に合わせて最適化されているので余白は出来ません。
一方で細長い分ことで画面サイズの割りに持ちやすいというメリットはあります。
まぁ個人的には使いやすさという点では4.7インチのIPhoneかなと思いますが、IPhoneよりPixelの方がベゼルが狭い為、本体サイズの差以上に画面が大きくて見やすいという点も無視は出来ません。
ディスプレイは有機ELか液晶か
IPhoneSE | Pixel 4a | |
---|---|---|
ディスプレイ | 液晶パネル | 有機ELパネル |
IPhone SEが従来の液晶パネルであるのに対し、Pixel 4aは有機ELパネルを採用。
Pixelシリーズの強みのひとつといえるのではないでしょうか。
ちなみに有機ELの特徴は以下のようになっています。
・消費電力が少ない
・特に”黒”の表示が綺麗
・黒表示の場合は発光しない
・黒以外でも色鮮やかな表示が可能
・ブルーライトが少ない
・画面の焼き付き問題がある(ただし12時間同じ画面を表示し続けない限りは発生しない)
・ドット欠けを起こす可能性がある
自分は液晶から有機ELに乗り換えた時、やはり表示の綺麗さには驚きました。
また黒表示の場合は発光しない特徴を活かして、スマホの設定を”ダークモード”にすることで消費電力を大きく節約することが出来ます。
ちなみに上記デメリットは一般的に言われているものですが、半年使って気になったことは一度もありません。
CPUの性能は単純比較は出来ないが、スペックからは大きな差は見られない
IPhoneSE | Pixel 4a | |
---|---|---|
CPU名称 | A13 Bioni | Snapdragon 730 |
コア数 | 6(2+4)コア | 8コア |
クロック数 | 2.65 GHz | 2.2GHz+1.8GHz |
CPUのスペックを一応比較はしてみましたが、正直大きな差は見られません、
というかOSが異なるので単純な比較はできないですし、これはあくまでも参考程度にとどめておくのがよいでしょう。
カメラ性能
IPhoneSE | Pixel 4a | |
---|---|---|
画素数 | 1200万画素 | 1200万画素(仮) |
レンズ | シングルレンズ | シングルレンズ |
ポートレートモード | あり | あり |
夜景モード | なし | 多分あり |
カメラ性能については、Pixel 4aの方がまだ不明の点が多いできちんと比較は出来ないですが、おそらく2019年発売の「Pixel 4」と同等の性能を持つのではと言われています。
一方でIPhone SEの方は2017年発売の「IPhone8」の時と同じハードウェアながら、ソフトウェアで大きく性能をあげているとのこと。
スペック面だけで言えばPixel 4aの方が上ということになりそうですが、カメラについてはスペック云々というよりはその”絵作り”が両者で大きく異なっている印象なので、それぞれの写真を比較して検討して、より好みの方を選べばよいと思われます。
あくまでも予想ですが、昨年発売の人気機種”Pixel 3a”も価格以上の絵作りでユーザーを驚かせた実績があるので、やはりカメラ性能ではPixel 4aが優勢といえそうです。
無視出来ないのがイヤホンジャックか防水機能か
IPhoneSE | Pixel 4a | |
---|---|---|
イヤホンジャック | なし | あり |
防水機能 | IP67等級 | なし |
未だに根強く残るのがイヤホンジャック必要論
かくいう自分もイヤホンジャックは必要派です。
いかにBluetoothイヤホンが増えたとはいえ、やはり自宅のイヤホンを刺すだけですぐに音楽を聴けるという確実かつお手軽なこのインターフェースを失くしてまで防水機能が欲しいとは思いません。(この辺りは個人差が出ると思いますが)
IPhone SEではライトニング端子のイヤホンが付属しているようですが、やはりイヤホンジャックは残っているPixel 4aの方がこの点では使い勝手が良さそうです。
その他機能の比較
IPhoneSE | Pixel 4a | |
---|---|---|
ワイヤレス充電 | 対応 | 非対応 |
生体認証 | 指紋認証(本体表) | 指紋認証(本体裏) |
デュアルSim | 対応 (nanoSIM+eSIM) | 対応 (Sim構成は不明) |
5G | 非対応 | 非対応 |
その他、気になる機能を比較してみました。
ワイヤレス充電に重きを置く人にとっては IPhone SEが優勢という感じでしょう。
生体認証については、IPhone SEの方はお馴染みのホームボタンを押すことで認証出来るのに対し、Pixel 3aの方は本体背面を人差し指で触ることで認証出来ます。これはIPhoneユーザーにとっては最初は戸惑いますが、すぐに慣れます。
しかしやはりホームボタンを押すという自然な操作で解除出来るIPhone SEの方が操作感は優れていると思います。机に置いたまま解除出来るのもメリットの一つです。
ちなみにデュアルSimについては、
IPhone SEはnanoSimとeSIMなのに対し
Pixel 4aはデュアルSimであることは判明しているがeSIMに対応しているかは不明。
eSIMに対応していればSIMの抜き差しの手間がなくなるというメリットがあるだけに気になるところです。
ソフトウェア面での比較 「ios」 vs「android」
ハードウェア性能を色々比較してきましたが、
結局ここが最も大きな差ではないでしょうか。
「ios」について
IPhone SEに搭載されている「ios」は、やはり直感で操作出来るようになっており、どんな人でも使いこなせるosに仕上がっていると言われています。
IPhoneを使ったことがある人ならもちろん、使ったことない人でもその操作に迷うことはありません。
一方で柔軟性には欠けており、ユーザーが好みに応じてカスタマイズ出来る幅はandroidに比べると狭くなっています。
「android」について
Pixel 4aに搭載されている「android」はその反対で、細部までユーザーの思い通りにカスタマイズ出来るが、その操作性はある程度の試行錯誤が必要なものになっています。
IPhoneしか触ったことがない人にとっては初めはとまどうところが多いかも知れません。しかしandroid特有の”戻る”ボタンは一度慣れるとこちらの方が楽にはなります。
ちなみに「ios」にはファイルの概念がないので、Windowsに慣れている人にとっては、「android」の方がファイルの取り扱いについては馴染みやすいと思います。
「android」が不安定だったのは昔の話
IPhone 4や5の時代は、まだまだandroidは不安定で、重かったり発熱したり強制終了したりする端末も少なくありませんでした。
一方でiosは当時からヌルヌル動き、とても安定していたのでその完成度には差があったのかも知れません。
しかしそれは昔の話で、今はandroidも多くの失敗を乗り越えて非常に安定した端末ばかりになっています。中でも「android」を手掛けているgoogle自ら出している「Pixel」シリーズは非常に安定していることは言うまでもありません。
結局各々の用途や好みに合わせて選ぶ
やはりここは好みによって分かれるところだと思います。
「ios」が好き、「android」が好き
ということが自分の中で明確に分かっている人であれば迷い事はないと思います。
そうでない人は、購入したスマートフォンをどのような用途で使用するかを考えるとよいと思います。
例えば自分はラジオを録音するという用途での使用が念頭にあったので、
ラジオ録音が出来る「android」に決めました。
(IPhoneではラジオ視聴は出来ても録音は出来なかったので)
ちなみにこのラジオの例のようにアプリによっては、「ios」にしか対応していないものもありますしその逆もあります。
よく使用するアプリについては事前に確認しておき、目当てのアプリが使えないということがないよう気を付ける必要はあります。
IPhoneSE vs Pixel 4a 結局買いなのはどちらか
これまでの結果をまとめると以下のようになります。
自分が個人的に勝っていると思う箇所にマーカーを付けました。参考までに。
IPhoneSE | Pixel 4a | |
---|---|---|
価格(税別) | 44,800円~ | 49,500円~(仮) |
os | iOS 13 | android 11 |
ストレージ | 64/128/256GB | 64/128GB |
画面サイズ | 4.7インチ(16:9) | 5.8インチ(19.5:9) |
本体サイズ | 138.4×67.3mm | 144.2×69.5mm |
ディスプレイ | 液晶パネル | 有機ELパネル |
CPU名称 | A13 Bioni | Snapdragon 730 |
コア数 | 6(2+4)コア | 8コア |
クロック数 | 2.65 GHz | 2.2GHz+1.8GHz |
カメラ画素数 | 1200万画素 | 1200万画素(仮) |
レンズ | シングルレンズ | シングルレンズ |
ポートレートモード | あり | あり |
夜景モード | なし | あり(仮) |
イヤホンジャック | なし | あり |
防水機能 | IP67等級 | なし |
ワイヤレス充電 | 対応 | 非対応 |
生体認証 | 指紋認証(表面) | 指紋認証(背面) |
デュアルSim | 対応 (nanoSIM+eSIM) | 対応 (Sim構成は不明) |
5G | 非対応 | 非対応 |
結論として、Pixel 4aはIPhone SE 第二世代に十分対抗出来るものに仕上がっているという印象です。
Pixel 4aはPixelシリーズのハイエンドモデルPixel 4に搭載されている
・モーションセンス
・アンビエントEQ
・スムーズディスプレイ
などの新機能は搭載されない可能性が高いですが、それと引き換えに価格がIPhone SE並みに下がってきています。
正直多くのライトユーザーにとってはこれらの機能は不要で、それよりもお手頃価格で入手出来るほうが嬉しいでしょう。
(あくまでも可能性で、もしかしたら搭載されてくるかも知れません)
基本的にこれらのスペックからより重視する機能がある方を選べばよいと思います。
これに加え、以下個人的な意見を付け加えさせていただきます。
IPhone SEは間違いなく名機だが、PixelシリーズはIPhoneしか触ったことがない人には一度触れてほしいものになっている
IPhone SE 第二世代は、多くの人の期待に応えうる名機であり、
手にして
・使いにくい
・思っていたのと違う
・がっかり
ということは恐らく起こらないであろう機種になっているものの、一方で新鮮味はあまりない印象です。
一方でPxel 4aは、おそらく名機になるであろうと予想はされるものの、IPhoneしか触ったことがない人にとってはなかなか馴染むのに時間がかかるものかも知れません。
しかし、それでも自分はIPhoneしか触ったことがない人にこそPxel 4aをお薦めします。
有機ELパネルの美しさを5万未満で体感出来るというだけでも検討の価値は十分にあると思います。
これに加えてosについて、これまで出来なかったことをあれこれ模索してカスタマイズするのも楽しいですし、色々調べながら使っていくというのもまた醍醐味だとは思います。
osの完成度としても前述したようにiosと比べても見劣りしないレベルまで仕上がってきているので一度触れてみてから検討していただければと思います。
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