8年間続いた”きらクラ!”というラジオ番組が2020年3月29日に最終回を迎えました。
その後番組として2020年4月5日 始まったのが”×(かける)クラシック”
自分も含めて、きらクラロスが抜けないリスナーをこの新しい番組は取り込んでいけるのか。
テイストは同じなのか、二番煎じなのか、不安と期待のなか始まったこの新番組について今日は書いていきます。
ちなみに2020年6月度のテーマ「クラシック」×「ロック」については以下の記事にまとめましたので興味がありましたらどうぞ!
“きらクラ!”はクラシック音楽を楽しく身近に楽しめる番組でした
そもそも”きらクラ!”とはどのような番組だったのか
NHK-FMで日曜14時から(再放送は翌月曜7時25分から)放送されていたライトなクラシック番組
NHK-FMにはよりディープでマニアックなクラシック番組が他にありますが、この番組は非常にライトでクラシックにそこまで興味やこだわりがない人からクラシック玄人まで幅広いリスナーがいらっしゃった印象です。
以下公式ページの紹介です。
独特の感性を持つタレントふかわりょうと、気鋭のチェリスト遠藤真理が繰り広げるお気楽クラシック音楽バラエティー・ラジオ。極上の音楽とまったりトーク、さまざまな企画コーナーによって、気楽にクラシック音楽に触れることのできるキラキラした日曜の午後をお届けします。
公式ページより
そんな番組が2020年3月をもって8年間の歴史に幕を閉じたのでした。
そしてその全く同じ枠に後番組として始まったのが”×(かける)クラシック”という番組です。
“×(かける)クラシック” について
対して”×(かける)クラシック”にはこのような紹介文があります。
番組のキーワードは、ずばり、「○○○×(かける)クラシック」。モデルの市川紗椰&サクソフォン奏者の上野耕平が、クラシックとそれ以外の様々なジャンルを掛け合わせてご紹介!
公式ページより
テーマとして○○○に入るのは、鉄道・小説・アニメ・旅行・ファッションといった趣味のジャンルから、恋愛・季節の話題まで様々。気軽なトークと音楽を“クロスオーバー”に楽しむ、クラシック・バラエティです。
2019年8月と2020年2月に特番として2回放送されている
2019年8月に「×(かける)クラシック」第1弾 “鉄道×クラシック “
2020年2月に「×(かける)クラシック」第2弾 “アニメ・漫画 ×クラシック ”
を特番で放送されました。
MCおふたりの“鉄オタ”度がいかんなく発揮された第1弾と比べて、第2弾は市川さんに比べて上野さんがほとんど”アニメ・漫画 “を知らず、終始に引っ張られる印象でした。
クラシックに全く興味がない層も、テーマによっては取り込める
やはりクラシック番組というのは、それに全く興味がない大多数の人は見向きもしないという傾向にあると思います。
しかし、例えば”鉄道×クラシック ” というテーマならクラシックに興味がなくても鉄道が好きな人は聞いてみようと思うかも知れない。
このように、これまでは”きらクラ!”リスナーになり得なかった層を新たに取り込めるかも知れない可能性を持った番組という印象を持ちました。
レギュラー放送初回を聞いて
2020年4月5日放送の初回放送を聞きました。
テーマは “鉄道×クラシック”
テーマについては1か月ごとに変えていく(つまり4週は同じテーマ)ということのようです。
2019年8月の初回特番と同じテーマであったので、この特番の二番煎じのような印象をもちました。
しかし初回ということでMCおふたりの自己紹介的なコーナーがしっかりと設けられており、自分としてはなかなか慣れないながらもそれほど苦にならずに最後まで聞けました。
テイストとしては”きらクラ!”に近いものも感じながら、やはりMCが全く違うので番組の印象は全く異なります。
“きらクラ!”はMCおふたりが非常に落ち着きのある印象であったのに対し、
この番組のMCおふたりは非常にアグレッシブ。音楽や各テーマに関する知識が豊富でそれを積極的話されている印象でした。
もちろんまだ初回なので長く番組を続けてこられた “きらクラ!”MCおふたり とは比べるものではないかも知れませんが、”きらクラ!”が好きで、それと同じものを求めている人からしたらなかなか受け入れるのに時間がかかりそうな印象です。
やはり”特番向き”の印象、8年は続きそうにない
2019年夏の特番 “鉄道×クラシック ” を聞いた時、なるほど面白い切り口の特番だなと思いました。
MCおふたりとも”鉄道”と”クラシック”両方にとても詳しくて、さらにゲストのスギテツさんも加わって、それはそれは濃厚な番組に仕上がっていました。
しかしそれはあくまでもテーマが”鉄道”だったから
現に2回目の特番 “アニメ・漫画 ×クラシック ” は上野さんのテンションがあきらかに違う印象を持ちました。
同じテーマで4週やるということにも不安はありますが、毎月テーマを変えていくということについても、ネタ切れの心配があります。
特番としては非常に面白い番組と思いますが、レギュラー放送となり年単位で毎週続けていくとなるとなかなか難しいんじゃないかと個人的には思います。
“きらクラ!”ロスが残るリスナーをそのまま取り込めるかはここ1か月が勝負か
ラジオというのはテレビと違って何かをしながら聞くという人が圧倒的に多い、故により生活に密着しているものなので、その変化というものはある意味好きなテレビ番組が終了することよりも影響は大きいと思います。
冒頭でお伝えしたように “きらクラ!”は8年間続いた番組であります。なので終了後は“きらクラロス”を抱えたリスナーさんがtwitterで少し探しただけでも随分多くいらっしゃいました。
惰性だけで聞き続けられるのは長くても1か月
後番組ということで” ×(かける)クラシック “は”きらクラ!”と放送時間がほとんど同じです。
故にそのまま惰性で同じ時間に同じ局のラジオを聞くリスナーは多いでしょう。
ただし、惰性は長くは続きません。多くはせいぜい1か月程度でしょう。
もしその番組が楽しくないと思えば、惰性リスナーは去っていくことでしょう。
つまり、 “きらクラ!” リスナーを取り込めるかは最初の1か月にかかっていると思います。
4月12日以降の放送はスタジオ収録は出来ないようなのでいきなり前途多難
ここ1か月が勝負ということを書いた直後で、このようなニュースを目にしました。
新型コロナウイルス感染拡大にともなって番組では新規のスタジオ収録を当面見合わせます 。
今後の放送予定
◆4月12日(日)午後2時~3時50分 再放送13日(月)午前7時25分~9時15分
「×(かける)クラシック」第1弾 鉄道×クラシック(2019年8月11日初回放送)の再放送◆4月19日(日)午後2時~3時50分 再放送20日(月)午前7時25分~9時15分
公式ページより
「×(かける)クラシック」第2弾 アニメ・漫画×クラシック(2020年2月23日初回放送)の再放送
しっかりリスナーを捕まえておかなければならないというタイミングでこれでは前途多難です。
さらに4月26日以降はどうするのかという問題もあります。(この番組は歴史が浅いので上記2つの特番と4月5日に放送した分ですべて)
ここで仮に4月26日以降で”きらクラ!”再放送を流すようなことがあると、ますますリスナーは卒業できなくなってしまう恐れが出てきます。
今後の状況を注視していくとしましょう。
4月26日追記
4月26日は2017年に放送された「こどクラリミックス」
5月4日は2018年に放送された「こどクラ」を放送するようです。
まさかこのような形でこどクラがもう一度聞けるとは思いませんでした。
コメント
きらクラ、ロスの仲間です。
そして、もう、かけるクラシックは、聞けなくなりました。
ついていけない!!
きらクラは、録音してまで聴いていました。
もう録音をやめようかと思っていたら、先日
反田恭平さんが特番をやっていて、
あーあ、こっちのほうがいい、
と思いました。
いつもの時間、いつもの番組が消滅することが
こんなにも寂しいとは。
たぶん、年齢的に、かけるクラシックには、ついていけないのだと思います。
ちなみに、わたくしは、60代後半。
もう少し、落ち着いた大人を対象とした番組を作っていただきたい。
と切に願う者です。
モネりこさん コメントありがとうございます。
自分もきらクラは録音して聞いてましたがかけクラはそこまでという感じになってきておりますね。
落ち着いた雰囲気の番組だったきらクラに対し、どうしてもかけクラは慌ただしいという印象が拭えません。
新MCのおふたりはどちらもとても詳しくて素敵だとは思いますが、いかんせん前番組との雰囲気の違いに未だに慣れれないお気持ち、とても分かります。
反田恭平さんの特番は録音したきりになってしまっていたので今度ゆっくり聞かせていただきたいと思います。
テイストが一部のリスナーに偏りすぎているようで、2回ほど聞きましたが、もう気候という木に一向になれません。自分が年を取りすぎて、老人は、無視といわれているのかもしれませんね。
村越好男さん コメントありがとうございます。
テイストが一部に偏っているという意見、自分も同意です。
番組自体が変わったことでターゲットも変化したということなのかも知れませんね
市川紗椰さんと上野耕平さんとの番組上の立場はどのようなものなのでしょうか? まるで市川紗椰さんのほうが上司であるかのように聴こえるのです。
どこからかの指摘でもあったのか若干意識して直した感じもあり、いっときほどではなくなったような印象です。が、それでも時々ちらっちらっと“タメ口”が出てきます。実は友達かあるいは自分のほうが“上”であるかのような言動がみえかくれするのが気になります。
せっかく興味深くおもしろい番組なのに、スイッチをオフにしてしまいたくなるのがとても残念です。
藤田篤さん
コメントありがとうございます
確かに市川さんと上野さんの言葉遣いには差があるように感じますね
番組上の立場はどちらもMCという対等なものの筈ですが、
年齢的にもこの業界での仕事歴としても市川さんの方が先輩なので、それ故のタメ口とも受け取れます。
ただ前任のふかわさんは10近く離れた遠藤さんに終始敬語であったので、市川さんの(良くも悪くも)キャラクターが言葉遣いとして現れているのかも知れません