電気圧力鍋

【電気圧力鍋】共働き世帯にぴったり!アイリスオーヤマの電気圧力鍋 「KPC-MA2」をレビュー 使って気づいた悪かった点も

KPC-MA2本体 電気圧力鍋

アイリスオーヤマの電気圧力鍋 「KPC-MA2」を購入して3か月間使ってみたのでレビューしていきます。

「KPC-MA2」はほったらかし調理が可能な電気圧力鍋の中でも小型でリーズナブル、それでいて自動調理レシピが65品と非常に豊富なのが魅力の電気圧力鍋です。

電気圧力鍋、気にはなっているけど実際どうなのか。
3か月使ってみてよかった点悪かった点などが色々見えてきましたので本記事ではその辺りを紹介していこうと思います。

本製品が気になっている方、カタログからは分からない使い勝手などの情報が欲しい方、本記事を参考にしていただければと思います。

KPC-MA2の基本仕様

製品仕様は以下の通りです。
価格は約¥15,000 (税込み)

最大調理容量1.4L(満水2.2L)
重量3.6kg
加熱方式マイコン式
保温機能あり
圧力調節機能なし
予約調理機能あり
内蔵レシピ数65(うち予約調理が可能なものは19)

数ある電気圧力鍋の中からなぜ「KPC-MA2」を選んだか

そもそも電気圧力鍋とはなんなのか、そして数ある電気圧力鍋の中でなぜこの商品を選んだかということについてはこちらにまとめましたのでこちらも参考にしてください。

実際に使ってみて分かったこと

実際に3か月間使ってみて分かった「良かった点」「悪かった点」は以下の通りです。

良かった点

① コンパクトで軽い
② お手入れがしやすい
③ 手動モードが便利
④ 調理中は完全に目が離せることで調理中も他のことが出来る
⑤ 焦がすなどの失敗はない

悪かった点

付属のレシピ本(=内蔵レシピ)はあまり使い勝手がよくない
② 完全にふたが閉まっていなくても調理が開始される
③ 完成した時に通知してくれない
④ 圧力鍋としての性能はそこそこ

⑤ 調理容量は3人以下向き

では1つずつ紹介していきます。

良かった点①:コンパクトで軽い

正直これは非常に大きいです。
どれほど優れた調理家電でも、大きいと使用の頻度はどうしても落ちます。
その点、この「KPC-MA2」は

282mm
奥行き286mm
高さ213mm
重さ3.6kg

と非常にコンパクトです。

我が家ではぎりぎりキッチンに出しっぱなし出来るエリアを確保出来ております。

キッチンに出しっぱまでいかなくても普通の鍋と同じところにしまうことも可能なので、いつでも気軽に使用することができます。

良かった点②:お手入れがしやすい

調理家電最大で最大のネックなのが使用後のお手入れ。

「KPC-MA2」はお釜部分と蓋部分がいずれも取り外し出来て丸洗いが可能なので非常にお手入れが楽です。

また普通の圧力鍋からしたら考えられないくらい軽いのもここで効いてきます。

「KPC-MA2」お釜
「KPC-MA2」蓋

蓋こそ圧力構造の為、ゴムパッキンや圧力弁などの手入れが必要ですが、お釜に関しては3合炊き炊飯器のお釜より少し小さくさらに軽いので非常に楽に手入れが可能です。

良かった点③:手動モードが便利

「KPC-MA2」には手動モードと自動モードがあります。
自動モードは内蔵レシピを指定して調理を実施するモードで、手動モードは調理時間を自由に設定出来るモードです。
手動モードでは以下の調理が可能です。

手動モード

・鍋モード:火力を自由に設定して調理可能
・圧力調理:加圧時間を自由に設定して調理可能
・温度調理:温度と時間を自由に設定して調理可能

内蔵レシピ通りに調理した後で、追加で圧力調理を追加で行ったり、鍋モードで加熱時間を長くしたりすることが出来るこの手動モードの存在は、本製品の使い勝手を大きく向上させてくれます。

特によく使うのが鍋モード
一度の調理で余ったものはお釜ごと冷蔵庫にしまい翌日に温めだけを行うときにこの鍋モードで加熱することでそのまま食べられます。
もちろん寄せ鍋のように使うことも可能です。

良かった点④:調理中は完全に目が離せることで調理中も他のことが出来る

やはり電気圧力鍋最大のメリットはこれ。
買う前からこれを目当てにしていたところはありましたが、想像以上に便利でした。

良かった点⑤:焦がすなどの失敗はない

我が家では普通の圧力鍋も使いますが、普通の圧力鍋の場合は水分量や火力の具合によっては圧力が上がらず中の水分だけが飛んで焦げてしまうこともあります。
なので圧力調理には少なからずコツがいります。
まぁ普段調理している奥さんがやる分には問題ないと思いますが、たまにキッチンに立つ旦那にはとても使えない代物、それが圧力鍋でした。

しかしこれは普段全くなにもしない旦那にも扱え、焦がすなどの失敗もないので

“誰がやっても圧力調理が出来る”というところが非常に大きな長所です。

悪かった点①:付属のレシピ本(=内蔵レシピ)はあまり使い勝手がよくない

「KPC-MA2」付属レシピブック

前述したように「KPC-MA2」には手動モードと自動モードがあり、自動モードは内蔵レシピからメニューを選んで実行するだけになっています。
その具材や手順は付属のレシピ本に載っており、その数65品!

しかしこのレシピ、使い勝手があまりよくなくそのまま使うことはあまりありませんでした。

例えばクリームシチュー
牛乳と生クリームと薄力粉を混ぜ合わせてソースを作るレシピになっているのですが、正直市販のルーを使います。
ただ市販のルーを使った時の配分などは書かれていないので、試行錯誤が必要でした。

また全体的にレシピは2~4人分。
しかし肉じゃがは4人分だがポークビーンズは2人分と各レシピごとに決まっており、材料も調理時間もそれ専用に書かれています。
肉じゃがを2人分作りたかったりポークビーンズを4人分作りたい場合は材料を変えるだけではなく調理時間も少し工夫してやる必要があります。

一方で、前述したように手動モードの使い勝手がよいので、この辺りの調整はそれほど難しくはありません。
内蔵レシピを元に、材料を変えて色々アレンジをしていくことも可能です。

悪かった点②:完全にふたが閉まっていなくても調理が開始される

調理中に蓋が開いたりするとエラー音が鳴るという保護処理はあるのですが、
実は蓋が少しずれていて完全にしまっていない状態でも調理が進んでしまうということがありました。

この辺りは調理家電ならフォローしてくれるだろうと思っておりましたが、あくまでもユーザー責の範疇になりそうです。

悪かった点③:完成した時の通知音が小さい

調理が完了したタイミングで鳴る通知音が非常に小さく、キッチンの喧騒に紛れてこれまで何度も聞き逃してしまっておりました。

「KPC-MA2」モニタ調理中

調理中は残り時間がディスプレイに表示されますが 

「KPC-MA2」モニタ保温中

調理後は自動で保温に入ります。

この調理中⇒保温 を知らせる通知音が小さい
という些細な点ではありますが、マイナスポイントです。

悪かった点④:圧力鍋としての性能はそこそこ

圧力鍋といえば短時間でしっかり火が通り中までトロトロの仕上がり

しかし本製品はメニューによっては味のしみこみにムラが出来たりするものもあります。

例えばぶり大根
大根の中にはよく味が染みているものもあればそうでないものもあります。

#ぶり大根#

一方でお肉などは普通の鍋で煮た時よりもずっとホロホロになりますし性能は悪い訳では決してありません。3万以上の電気圧力鍋や普通の電気圧力鍋と比べるとその性能は価格帯相応といえるかも知れません。

悪かった点⑤:調理容量は3人以下向き

良かった点としてあげた”コンパクト”という点。
このトレードオフともいえるのが小さくてあまり多くの量を一度には作れないという点
3人分であれば1食分+次の日分程度までは作れますが、それ以上の人数となると容量不足は否めません。
4人以上のご家族にはあまり向かないかも知れません

実際に調理してみた

では実際の調理がどのような感じだったかを2品を例にあげて紹介していきます。

肉じゃが

KPC-MA2 肉じゃが調理前

材料は
・じゃがいも
・鶏ひき肉
・しめじ
・人参
・玉ねぎ

付属レシピでは牛バラ肉を使っていましたが健康の観点から鶏ひき肉に変更。
糸こんにゃくもやめて代わりにしめじを入れました。
調理自体は刻んで入れて自動調理モードから肉じゃがを選ぶだけ。

KPC-MA2 肉じゃが調理後

出来上がりはこのようになりました。
ジャガイモは煮崩れしておりません。そしてどの具材もしっかりと味が染みていました。

トマト煮

KPC-MA2 トマト煮調理前

材料は
・鶏もも肉
・玉ねぎ
・しめじ
・カットトマト缶
・トマトケチャップ
・コンソメ

トマト缶レシピには1/2缶と書かれていましたが半分残すというのも都合が悪かったので丸々使い切りました。

KPC-MA2 トマト煮調理後

材料を入れて圧力調理(45分程度)が終わるとこのような感じに。
鶏肉のトマト煮の場合は圧力調理が終わった後”鍋モード”で汁気がなくなるまで煮込むというところまでがレシピの手順なので、ここから手順通りに煮込んでいきます。
その後塩などで味を整えて完成です。

KPC-MA2 トマト煮完成

元のレシピから肉が見事にホロホロになっており、トマトの味もよく染みておりました。

その他

先日金目鯛の煮付けを作りました。
詳しいレシピと感想の記事をあげましたのでこちらも是非参考にしてみて下さい

総評 特に共働き世帯におすすめ

本製品のよいところは、下ごしらえだけ事前にしておけば調理の手間はかなり省けるというところ。
例えば事前(出発前)に下ごしらえをし、お釜だけ冷蔵庫にしまっておけば帰宅後にボタン一つで調理が出来ます。(お釜の取り外しが容易で、かつ小さく軽いのがここでも効いてきます)
調理時間はその多くが45分程度なのでゆっくりお風呂に入ってご飯を炊くなどすれば丁度いいくらいです。

我が家は共働きの夫婦2人暮らしなのですが、これは我が家のような共働き世帯にぴったりだと思いました。

やはり奥さんは仕事も家事もやるので、旦那さんが少しでも手伝えるところは手伝いたいところ。
これなら旦那さんでも圧力調理が簡単に出来ますし、奥さんが下ごしらえしたものをセットしてボタンを押すくらいならさすがにきっと出来ると思います。

・調理中に手が空く
・簡単に美味しく出来る
・片付けも楽

電気圧力鍋に興味がある方は一度本製品を検討してみてはいかがでしょうか。

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