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ヤマハ サウンドバー 「YAS-108」レビュー 音はクリアだがサラウンド感への過度な期待は要注意!

YAMAHA YAS-108サウンドバー ガジェット

自宅でテレビを観る機会が多くなった2020年
画質に不満はないが、もう少し音をよくしたいと思うことはありませんか?
そんなニーズに応えてくれるのがサウンドバーという商品です。

サウンドバーは昔流行ったサラウンドシステムのように多くのスピーカーを部屋中に設置する必要はなく、テレビの前に置くだけ。
それだけでテレビの音を良くしてくれるばかりか、サラウンドを体現するものもあります。

そんなサウンドバーの中でも我が家はYAMAHAの「YAS-108」を使用しております。
世界的音響メーカーYAMAHAのサウンドバー「YAS-108」は、2万を切る価格ながらその操作性と音の良さからサウンドバー初心者にうってつけの商品になっております。

本記事では「YAS-108」を実際に使用したうえで気づいた良ところ、今一つなところをまとめましたので、購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

YAS-108について

まずは簡単に本製品についての情報をまとめました。

テレビの前に横長のスピーカーを一つ設置するだけで簡易的にサラウンドを体感出来る

なんと言ってもこの製品はテレビの前に置くだけでテレビから出力される音がサラウンドになるというのがウリ
バーチャルサラウンド技術「DTS Virtual:X」により、前方・左右・後方に加え、高さ方向の音場もバーチャルで再現されます。

この技術について実際に使用してどうだったかはまた後述しております。

YAMAHA YAS-108 製品情報ページより引用

ちなみに上位機種であるYSP-2700には、「デジタル・サウンド・プロジェクター技術(YSP)」というまた別のサラウンドモードが搭載されており、こちらの方は物理的に音を反射させてサラウンドを体現しているので、よりはっきりサラウンドを体感することが出来るようです。

クリアボイスでセリフがはっきり聞こえるように

これに加えてクリアボイス機能というのもあり、これをONにするとBGMと音声を自動で判別しセリフなどの音声がはっきり聞こえるようになります。

映画などのコンテンツをより快適に楽しむことが出来るとのこと。
こちらについても詳細は後述します

Bluetoothスピーカーとしても使用可能

せっかくいいスピーカーをリビングに設置するなら、テレビ以外の音楽も聴きたいというニーズを叶える機能がこれ。
スマホやタブレットからBluetooth接続出来るので、テレビを切って音楽を聴きたい時にも使用出来る
ちなみに対応コーディックはSBC、MPEG-4 AAC

実際に使用してみて

ということでここからは実際に使用してみてどうだったかを紹介していきます。

我が家の設置方法

レビューの前に我が家ではどのように本製品を接続しているかを紹介します。

YAS-108 接続方法
我が家の接続レイアウト

ポイントは以下

YAS-108 設置のポイント

・YAS-108とテレビはYAS-108側がHDMI(出力)、テレビ側がHDMI(ARC)
・レコーダーやゲーム機など、もともとテレビに直接HDMI接続していた機器はYAS-108のHDMI(入力)に接続
・レコーダーやゲーム機などで特別な設定は不要だが、テレビ側で音声出力を外部スピーカーに変更する設定が必要

・物理的な設置スペースはテレビの前方に13cm程度スペースがあればよい

レコーダーとPS4をYAS-108経由でテレビに接続している理由は、レコーダーとPS4をテレビの「入力1」にしたかったというだけです。(我が家のテレビはHDMI(ARC)端子が1つで、これが入力1に割り当てられている)テレビに空いている他のHDMI端子がある場合はそちらに繋いでも問題ありません。

ちなみにテレビ側にHDMI(ARC)端子がない場合は普通のHDMI端子に接続した上で、テレビとYAS-108を光デジタルケーブルで接続することで代用出来ます。
ただしこの場合、YAS-108に直接繋いでいないFire TV Stickからの音声がスピーカーからちゃんと出るかは未確認です。(ゲーム機やレコーダーの音声はきちんど出たことは確認済みです)

ちなみに上記図にあるHDMIセレクターとはこれ

自動切替の速度はそこそこですが、手動での切替が不要でそれなりに安価なのでオススメです。

物理的な設置については、テレビ台に前方13cm程度の幅があれば設置は可能です。
あるいは壁掛けも可能なようです。(こちらは試したことないですが)

バーチャルサラウンド「DTS Virtual:X」及び「クリアボイス」機能はどうだったか

バーチャルサラウンド「DTS Virtual:X」について、正直な感想を言うと、

サラウンド感はあくまでもそれなりです。

よくある音に包まれているようにというのを常に感じるとまでは言えません。
しかしたまに左右から音が鳴っているように聞こえる時があります。CMや映画などで、これまでは自宅で感じたことがなかった”真横からの音”を確かに感じることが出来ました

「クリアボイス」機能については、
まずYAS-108から出力されている音に対し、クリアボイスをONのものとOFFのものとで比較した場合、ONの方がセリフなどが明瞭になります。しかしこれは常人が”僅か”に聞き取れる程度の差です。

次にテレビのスピーカーとYAS-108のクリアボイスONの音と比較したところ、その差は誰もが明確に分かるほどはっきりとあります。
むしろ今まではこんなモゴモゴしていた音で聞いていたのかのかとびっくりするほどでした。

良かったところ

ではここからは良かったところをまとめていきます。

良かったところ

・音は明確に良くなった
・テレビとの連携が優れており、操作性で全くストレスを感じない
・テレビだけでなくゲームやプライムビデオに加えてプライムミュージックもいい音で聴ける

音について

まず肝心な音についてですが、これは前述したように誰が聴いてもあるのとないのとでは全く違います。
特にクリアボイス機能により、セリフなどは明らかに聞き取りやすくなりました。

テレビとの連携について

テレビとの連携については抜群に優れており、
・テレビの電源をON⇒YAS-108の電源もON
・テレビの音量をリモコンで上げ下げ⇒YAS-108の音量が上げ下げされる

・テレビの電源をOFF⇒YAS-108の電源もOFF
のように普通にテレビを使用しているのと変わらない操作感でストレスは全くありません。
ちなみにこの動きはテレビとYAS-108をHDMI接続していないとしてくれません。

音楽を聴くスピーカとしても使い勝手がよい

そして音楽を聴くスピーカーとしても使いやすい
スマホとBluetooth接続すれば音楽を聴くのにも使えますが、本機のポテンシャルを生かすならBluetoothよりHDMIがお薦め。
我が家では時々クロームキャストをYAS-108のHDMI(入力)に繋いでプライムミュージックやYoutubeMusicを楽しむのにも使っていますが、やはり音質はこちらの方がよいです。

今ひとつなところ

今ひとつなところ

・サラウンド感はたまに感じる程度
・スマホアプリの使い勝手はあと一歩

サラウンド感について

サラウンド感は前述したように正直それなりです。
そこはあくまでも2万を切るスピーカーなので過度な期待は要注意です。

専用アプリについて

また専用のアプリ「HOME THEATER CONTROLLER」は正直使い勝手が悪い
とにかく接続が不安定
電源が入っていなかったりBluetooth接続が正しく出来ていなかったらもちろん接続は出来ませんが、Bluetooth接続が成立している場合でもアプリ側でうまく認識しない場合はよくあります。
まぁ付属の専用リモコンを使用すればよいのでこれはそれほど致命的なマイナスではありません。

まとめ サウンドバー初心者には強くお薦め出来る商品

とにかく安価で、操作面で煩わしい点が一切なく、音が結構よくなるというこの商品。
テレビを観る機会が増えた今、もしテレビの音に少し不満があるようであればお薦めです。

もちろんあくまでも簡易的なサラウンドシステムでありますし、高価なものほど劇的に音が変わるというものではありませんが、テレビのスピーカーと比べれば雲泥の差であり、サラウンバー初心者にはうってつけの商品だと思います。

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